19世紀のヨーロッパを魅了した、「Hirado(平戸焼)」の手技がいま蘇る

平戸焼からみかわち焼へ


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置き上げと貼り付け -

十数年程前、成形作業の途中その「土」に気がつきました。後から考えれば当然のことで、簡単なことでした。あまりに簡単なことなので先輩も教えようとしなかったのに違いありません。

その土を、絵を描くのに適した水加減にして濃度を整え、筆を選んで(筆は絵によって使い分ける)描くわけですが、だんだん盛り上がってゆくに従って楽しくなる・・・というところがコツといえばいえます。しかしながら昔の人の仕事をその作品から推察するにつけ自分の至らなさを痛感することになります。平面の写真や絵を立体的に表現するのはなかなか大変です。時間があれば、余裕があれば、もっともっと丁寧に削ったり磨いたり出来ようものを・・と思いながらいい加減なところで作業を終わるのが常なのです。

他に難しいところと言えば「これでよかろう」と思う以上に盛りを高くしないと、施釉して焼けば盛りは低くなってしまいます。そして素焼きをして、これに染付を施すとなれば、ゴム液でマスキングをするなど更なる手間も要るのです。


白磁龍乗置上げ観音像花瓶、昭和時代

白磁龍乗置上げ観音像花瓶、昭和時代

染付龍刻唐獅子牡丹花瓶、江戸時代末期

染付龍刻唐獅子牡丹花瓶、江戸時代末期

写真撮影:大川裕弘