19世紀のヨーロッパを魅了した、「Hirado(平戸焼)」の手技がいま蘇る

平戸焼からみかわち焼へ


技法トップ
薄胎 - 光を通す薄さ

江戸時代末期から、一九五〇年頃にかけてつくられた輸出向けの洋食器は、技術の粋を極め、「薄胎(はくたい)」と呼ばれていました。

厚みが一ミリ程の薄い素地のカップは、それがやきものであることを疑わせるほどの軽さです。また、白磁特有の透光性から、光を当てると、素地が柔らかな白色の電球のように変わります。

薄胎に絵付けがされることが少ないのは、絵の具の水分を素地が吸うことで、形が崩れてしまうためです。それほど微妙なバランスでつくられているのです。


現在のみかわちでつくられる、薄胎のカップ

昭和16年頃、「陽山窯」の薄胎によるコーヒーカップ

「五光窯」の卵殻手(らんかくで)。裏側の絵付けが透けて見える


写真撮影:大川裕弘