歴史・沿革
木原地区公民館の前にあり、木原に皿山代官所がおかれた創生期の頃を初代とし、代々受け継がれて来た窯元です。
磁器を使った染付中心の割烹食器をメインに制作しておりましたが、その後の時代の要請に答えて、染付に上絵付けを施した色彩豊かな、色彩を大切にした商品を開発し、またやわらかさを基調とした文様の日用食器の制作にも挑戦しております。
さらにごく最近のものとして、土ものと磁器を使った民芸調の装飾品(壁掛け・火鉢・土瓶など)も始めております。中でも新作の宝珠唐子、お地蔵様の絵を施した黒釉の陶板は静かなブームを呼んでおります。
こだわり・特徴
その時代々を懸命に頑張ってこられた先人の思いを考えみる時、自分のなすべきことは何かを常に思わずにはいられません。
代々続いた磁器の割烹食器作りがあくまでも中心です。磁器の持つ凛とした端正な輝きを生かすこと、そこに呉須と上絵を施すことによって美しい調和のとれた一つのやきものを目指します。
また新しい試みの民芸調のやきものは現在の世の中に求められている「癒しと和み」をテーマに「人間らしさ」を取り戻せる製品を創り出すという精神を元に、あたたかい雰囲気をかもし出す絵の考案と釉薬などの色合いの調和にこだわりを持っています。
窯主からの一言
先人の思いをしっかり心に刻み、現在の制作主である私の心を一切「無」にして取り組むのみです。