「猿」の名が
つけられるのは
名工の証し。
現代に繋ぐ技の数々
 400 年の歴史をもつ、長崎県のやきもの「みかわち焼」。江戸時代初期に始まり、その当時は「平戸焼」と呼ばれていました。平戸藩の藩主・松浦公のための器や献上品をつくる「御用窯」として、篤い保護のもと採算を度外視した繊細なやきものを残しました。
 写実的な動植物の細工、細かい絵付けの染付、穴をくり抜く「透かし彫り」、立体的な絵付けの「置き上げ」、光を通すような薄さの「薄づくり(エッグシェル)」。それは江戸時代から明治時代以降も続き、国内外の富裕層の要望に応えながら、歴代の名工たちが進化させていったものです。
 みかわち焼では、名工・今村弥次兵衛が藩主から「じょえん」の号を授かったのをはじめとして、以後、「えん」(今村六郎)、「さんえん」(中里)など、「猿」が、名工を指す名誉ある呼称になりました。そのため、猿にまつわる造形も多く残されています。
 現代のみかわち焼につながる、江戸時代末期から明治・大正・昭和の名工の手による造形作品や、猿や唐子をモチーフにした作品を展示します。

[技法実演]週末は、「染付」(8日)、「置き上げ」(9日)「菊花飾細工」(15日)、「唐子絵」(16日)の代表的な技法の実演制作をいたします。


赤絵百人一首絵カップ
満宝山技栄製(輸出向け)、19 世紀後半。
[ギャラリーさるのあしあと蔵]

平戸染付透彫香炉
19 世紀後半[佐世保市蔵]

白磁デミタスカップ
中里陽山[なかざと・ようざん]、1941 ~ 47 年頃。
[ギャラリーさるのあしあと蔵]

赤絵草花文カップ
満宝山技栄製(輸出向け)、19 世紀後半。
[ギャラリーさるのあしあと蔵]

江戸・明治・昭和をつなぐ技と名工
長崎 みかわち焼 展
2018年9月8日(土)~19日(水)
会場:渋谷ヒカリエ 8 階 8/CUBE1, 2, 3
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1
交通:東急田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結。
東急東横線、JR 線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F 連絡通路で直結。
開館時間:11:00~20:00(最終日は17:00まで) 無休
入場料:無料

みかわち焼
1000趣1000枚の豆皿市
2018.9.8[土]─ 11[火]
毎年恒例の豆皿市。みかわち焼のシンボルの唐子や、伝統的な花鳥や古典文様など、絵柄はすべてが手描きによるものです。 窯元ごとに唐子の顔立ちに特徴があり、また絵具の呉須(コバルト)の藍色も異なります。 そうした比較ができるのもの、楽しみの一つ。 1 枚として同じものがない、まさしく1000 種類の豆皿が一堂に集まります。 価格は 1400 円の手頃なものから、1万円まで。 今年は丸皿と角皿(四角)、十角に加え、輪花が初登場します。
会場│渋谷ヒカリエ 8階 8/COURT
時間│11:00 ~ 20:00(最終日は17:00 まで)

お問い合わせ
● 三川内陶磁器工業協同組合
TEL:0956- 30- 8311 FAX:0956- 30- 8312 E-MAIL:kumiai@mikawachi-utsuwa.net